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障がい者雇用の面接で何を聞く?確認ポイントを整理
カテゴリー:障がい者雇用とは?
【更新日】2026.08.19

障がい者雇用の面接は「何を確認するか」の整理から始める
障がい者雇用の面接では、応募者の障がい名を中心に考えるよりも、実際に任せたい仕事と、そこで必要になる配慮を整理しておくことが先です。
ここが曖昧なままだと、面接で何を聞くべきかがぶれやすくなり、採用後のミスマッチにもつながります。
面接は「合否を決める場」だけではなく、業務内容、本人の得意・不得意、勤務条件、必要な配慮をすり合わせる場と考えると進めやすくなります。
面接前に企業側で整理しておきたいこと

まず確認したいのは、応募者側ではなく企業側の準備です。
面接で何を確認すればよいか迷う場合は、まず任せる仕事の輪郭がはっきりしているかを見直してみましょう。
最初に次の点を整理しておくと、質問も評価もぶれにくくなります。
- 任せたい業務内容は何か
- その業務に必要な能力や適性は何か
- どこまでを一人で任せ、どこから支援が必要か
- 勤務時間、休憩、通勤など継続勤務に関わる条件
- 職場で用意できる配慮や調整の範囲
たとえば、軽作業のように作業内容を具体的に切り出せる場合は、その手順、量、スピード感、確認方法まで言葉にしておくと、面接でのすり合わせがしやすくなります。
業務の整理については、障がい者雇用で業務をどう切り出す?任せる仕事の選び方もあわせて読むと、準備の考え方がつかみやすいはずです。
障がい名だけでは、仕事内容との適性は判断できない
面接で気をつけたいのは、障がい名だけを見て「向いている」「向いていない」と決めないことです。
同じ障がい名でも、得意な作業、疲れやすい場面、必要な配慮は人によってかなり違います。
だからこそ、採用選考では障がいの有無や名称そのものではなく、職務遂行に必要な適性・能力があるかを確認する視点が大切になります。
たとえば、細かい確認作業が得意な方もいれば、手順が決まっている単純作業で力を発揮しやすい方もいます。
重要なのは、一般論で判断することではなく、実際の業務と本人の特性がどう合うかを見ることです。
面接では本人の得意なこと・苦手なことを丁寧に確認する

障がい者雇用の面接では、能力の有無だけでなく、どういう環境だと力を出しやすいかを知ることが欠かせません。
質問するときは、「これまでどのような仕事がやりやすかったですか」「負担を感じやすい作業や状況はありますか」と、仕事の場面をイメージしやすい聞き方にするとよいでしょう。
また、指示の受け取り方についても、口頭と書面のどちらが理解しやすいか、一度に複数の指示がある場合はどうかなど、実際の働き方に沿って確認していきます。
ここで大切なのは、障がいについて深く聞き出すことではなく、仕事を続けるうえで必要な情報を、仕事の話として確認することです。
応募者の話を聞く際は、「何ができないか」だけでなく、「どうすれば安定して働けるか」に目を向けることが大切です。
実際の仕事内容は、できるだけ具体的に伝える

面接では、企業側が仕事内容を曖昧に伝えないことも重要です。
「事務補助です」「軽作業です」だけでは、応募者は実際の負荷をイメージしづらく、後から「思っていた仕事と違った」と感じやすくなります。
たとえば、次のような点まで伝えておくと、かなり具体的になります。
- 1日の業務の流れ
- 扱う書類や物品の種類
- 立ち仕事か、座り仕事か
- 電話対応や来客対応の有無
- 締切や繁忙の波があるか
- 誰の指示で、どのように進めるか
面接は相手を見極める場であると同時に、企業側が仕事の中身を説明する場でもあります。
仕事内容の説明が丁寧であるほど、応募者との認識のずれは小さくなります。
配慮の確認は、できることと難しいことを一緒に整理する
障がい者雇用の面接で悩みやすいのが、必要な配慮をどのように確認するかという点です。
基本は、業務を進めるうえでどのような配慮が必要かを、本人と一緒に整理していく考え方です。
たとえば、指示は口頭だけでなくメモやチャットでも伝えた方がよいのか、席の位置や音、照明など職場環境の調整が必要なのかを確認します。
通院や体調面から勤務時間の調整が必要な場合や、急な予定変更が負担になりやすい場合には、どのような共有方法なら働きやすいかを本人と相談しておくことも大切です。
この時に意識したいのは、配慮を「特別扱い」として考えすぎないことです。仕事を続けるために必要な調整であれば、合理的配慮という考え方に沿って検討しやすくなります。
合理的配慮の考え方は、合理的配慮とは?-障がい者雇用を成功させる、合理的配慮の重要性と具体的な事例でも整理しています。
勤務時間、休憩、通勤は継続勤務に直結する

採用面接では、仕事の内容だけでなく、働き続けるための条件も確認しておきたいところです。
特に勤務時間、休憩、通勤は、入社後の安定に関わります。
たとえば、朝の通勤ラッシュが大きな負担になる方もいれば、長時間の連続勤務が難しい方もいます。
反対に、勤務時間を調整することで働きやすくなるケースもあります。
勤務開始時刻に無理がないか、通勤手段に大きな負担がないか、どのような休憩の取り方なら働き続けやすいかなどを確認します。
残業や急なシフト変更が発生する職場であれば、その頻度や対応の可否も事前に共有しておくと、入社後の認識のずれを減らせます。
ここを曖昧にしたまま採用すると、本人の努力だけでは埋めにくい負担が生まれることがあります。
採用後のミスマッチを防ぐには、応募者の事情だけでなく、企業側がどんな働き方を用意できるかを見直すことも欠かせません。
質問項目と評価基準は、面接前にそろえておく
障がい者採用の面接では、質問が場当たり的になると、応募者ごとの評価がぶれやすくなります。
そのため、面接で何を確認するのか、どのような基準で判断するのかを事前に整理しておくと進めやすくなります。
たとえば、任せる業務に必要な手順や指示を理解できるか、業務上必要なコミュニケーションをどのような方法で行えるかといった点は、実際の仕事と結びつけて確認できます。
一方で、本人だけに「問題なく働けるか」を求めるのではなく、企業側で必要な支援や配慮を用意できるか、本人と企業双方にとって無理のない勤務条件かを見ることも重要です。
採用選考は、あくまで職務遂行に必要な適性・能力を基準に行うのが基本です。
障がいの有無そのものではなく、実際の業務と本人、そして職場環境との適合を確認するという視点を持っておきましょう。
面接だけで判断しきれない時は、支援機関と連携する

1回の面接ですべてを見抜こうとすると、かえって見落としが増えます。
必要に応じて、就労支援に関わる機関や、これまで本人を支えてきた関係者と連携しながら進める考え方もあります。
本人の同意や情報の取り扱いには配慮が必要ですが、入社前に支援の方向性を共有できると、採用後の定着にもつながりやすくなります。
特に初めて障がい者雇用の面接を行う企業では、面接官だけで抱え込まず、受け入れ部署や必要に応じて外部支援も含めて整理しておくと進めやすくなります。
こうした受け入れ準備まで含めて考えることが、採用後のミスマッチを防ぎ、職場定着につなげるうえでも大切です。
面接で見ておきたいポイントを、最後にもう一度整理
障がい者雇用の面接では、応募者を特別に扱うことよりも、仕事と環境をきちんと結びつけて確認することが大切です。
最後に、押さえておきたい点をまとめます。
- 面接前に、任せたい業務内容を具体的に整理する
- 障がい名だけで適性を判断しない
- 本人の得意・不得意を仕事の言葉で確認する
- 仕事内容、配慮、勤務条件を具体的に共有する
- 質問項目と評価基準を事前に決めておく
- 必要に応じて支援機関とも連携する
採用をゴールにするのではなく、採用後に無理なく働ける状態を見据えて準備しておくと、面接の質も自然と変わってきます。
もし社内でまだ業務整理が十分でない場合は、障がい者雇用は何から始める?法定雇用率2.7%に向けた仕事づくりの考え方や、業務の切り出しに関する記事もあわせて確認してみてください。
まとめ:面接でのすり合わせが、採用後の定着につながる
障がい者雇用の面接では、障がい名だけを見るのではなく、任せたい仕事と本人の得意・不得意、必要な配慮や勤務条件を具体的にすり合わせることが大切です。
企業側も仕事内容や働き方を整理しておくことで、面接で確認すべきことが明確になり、採用後の認識のずれを減らしやすくなります。
面接を「合否を決める場」だけではなく、本人と企業がお互いに無理なく働ける条件を確認する場として活用することが、ミスマッチを防ぎ、長く安定した雇用につながります。
きいちサービスは、「企業型障がい者就労支援サービス」を通じて、外部支援として企業様の障がい者雇用のお手伝いをしております。
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